最近、布製のタイヤチェーンが注目を集めています。
布製タイヤチェーンは、従来の金属製チェーンとは異なり、持ち運びしやすく、取り付けも簡単。
- 布製のタイヤチェーンとは、どのような商品なの?
- 布製タイヤチェーンの選び方は?
- おすすめの商品はどれなの?
この記事では、さまざまなメーカーの布製タイヤチェーンを取り上げながら、特徴や使用方法、メリットを解説していきます。
布製のタイヤチェーン
タイヤチェーンといえば、一般的には金属のチェーンや樹脂製のチェーンがよく知られています。
しかし、最近では布製カバータイプのタイヤチェーンも登場し、注目を集めています。
2015年頃から目にする機会が増え、最近ではネット通販でもよく見かけるようになりました。
布製のタイヤチェーンは、コンパクトで持ち運びしやすく、取り付けも簡単という特徴があります。
そのため、需要も高まっており、純正品として採用しているメーカーもあります。
布製のタイヤチェーンは、従来のタイヤチェーンのデメリットを解消した商品。
例えば、タイヤチェーンの装着は寒い冬の中で行わなければならず、手順が複雑で時間もかかります。
しかし、布製のチェーンなら簡単に取り付けることができます。
布製カバーチェーンは、タイヤにかぶせるだけで簡単に装着・脱着ができるのが大きなメリットです。
ただし、布製のタイヤチェーンには注意点もあります。
高速道路などでのチェーン規制時は、エリアによっては、布製のタイヤチェーンで通行できない場合があるため、チェーン規制の情報には注意が必要です。
布製のタイヤチェーンの種類
布製タイヤチェーンには、いくつかの種類があります。
以下のような布製チェーンがあります。
オートソック | スノーテックス | バイセンフェルス | スノーソックス | |
素材 | ポリエステル繊維 | 特殊合成繊維 | 特殊合成繊維 | 特殊構造繊維 |
制限速度 | 50km/h | 30km/h | 50km/h | 40km/h |
ジャッキアップ | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 |
車両の移動 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 |
布製タイヤチェーンは、主に海外のメーカーが製造しており、一部では日本の素材も使用されています。
ここでは、代表的な布製タイヤチェーンを5つ紹介します。
オートソック
布製カバーチェーンで有名なのは「オートソック」
純正での採用もあり、信頼されているメーカーです。
制限速度50km/h、走行目安はおよそ100km
購入する際は、必ずタイヤサイズの確認を行ってください。
SNOWTEX(スノーテックス)
SNOWTEX(スノーテックス)は、タイヤのみを覆う布製チェーンです。
夏タイヤ専用。スタッドレスタイヤには使用しないでください。
走行する時は、時速30Km以下での使用。
バイセンフェルス
weissenfels(バイセンフェルス) 新世代滑り止めデバイスバイスソック WSK-S80 【適合タイヤサイズ:195/65R1…
weissenfels(バイセンフェルス)
特殊合成繊維を採用。
夏タイヤ専用。スタッドレスタイヤには使用しないでください。
走行する時は、時速50km/h以下での使用。
スノーカバー
SNOW COVER(スノーカバー)は、メーカーであるCAP(キャップ)が提供する布製タイヤカバーです。
特徴は、ホイール全体ではなく、タイヤ部分のみをカバーします。
走行は時速40km/h以下での使用。
スノーソックス
布製タイヤチェーンのイッセ・スノーソックスです。
スノーソックスは、クラッシック、スーパーモデルの種類があります。
よりグリップ力と耐久性が高いのは、スーパーモデルです。
スノーソックスは、オートセンター機能を搭載しているので、増し締め不要。
走行は時速40km/h以下での使用。
スノーソックスには、ISSEのスノーソックス以外にGOODYEARのスノーソックスもあります。
ベースは同じですが、GOODYEARとの共同開発モデルです。
布製のタイヤチェーンの取り付け方法
取り付け前にまず、サイズを確認する必要があります。
布製のタイヤチェーンは、サイズが合えば他の車種と使い回しすることが可能です。
注意点として、夏タイヤ専用の商品があるので、しっかり確認してください。
【布製のタイヤチェーンの取り付け方法】
- タイヤの上部から被せます。
- 車を動かし、タイヤを半回転させます。
- 残りの部分をタイヤに被せます。
※ チェーンは、必ず駆動輪に装着してください。
布製のタイヤチェーンの取り付け手順はシンプルで、慣れると早く取り付けることができます。
オートソックの取付方法はこちら
布製のタイヤチェーンの種類によって、取り付け方法が異なる場合がありますので、説明書などでしっかり確認してください。
チェーン装着時は、急発進、急ブレーキ、急ハンドル、空転は避けてください。
布製タイヤチェーンの注意点
布製タイヤチェーンを装着する時には注意点があります。
- タイヤサイズ
- 装着位置
- 制限速度
- 走行する路面
ここでは、それぞれの注意点を紹介します。
タイヤサイズの注意点
タイヤサイズに適合する商品を選ぶことが重要です。
サイズが合わないと装着できなかったり、車両に巻き込んだり、途中でチェーンが外れたりします。
スタッドレスタイヤにチェーンを装着する場合は、スタッドレスタイヤに装着できるチェーンなのかどうかも確認してください。
チェーンの装着位置の注意点
タイヤチェーンは、必ず駆動輪に装着して使います。
FF車はフロント。FR車はリアの左右両方につけます。
FFベースの4WD車はフロントに付けます。
※装着位置を間違えないように注意してください。
※車によっては4輪の装着を推奨している場合もあります。
制限速度に注意
タイヤチェーンは、制限速度があります。
布製タイヤカバーのオートソックの制限速度は時速50キロ以下です。
メーカーによって異なり、30km以下のものもあるため、走行スピードに注意してください。
基本的にチェーン装着時には、スピードを出さずに使用します。
クリアランスの注意点
布製タイヤチェーンは、タイヤに被せて使用します。
タイヤとフェンダーのクリアランスは重要です。
ローダウンをして、車高を落としている車は、クリアランスが少なくて装着できないこともあるので、車高を落としている場合は注意してください。
布製タイヤチェーンの耐久性と使用寿命
布製タイヤチェーンのデメリットは耐久性や寿命です。
金属製、非金属に比べると、耐久性、寿命は短めです。
布製チェーンは、コンパクトで持ち運びが容易で、取り付けも簡単なので、応急的に使用するのに優れています。
耐久性や寿命は布製タイヤチェーンのメーカ・製品によっても異なります。
例えば、オートソックの場合は、走行する路面やスピードにもよりますが約100kmほどです。
オートソックは、使い切りではなく、再使用も可能です。
耐久性や使用寿命は、製品によって異なるため、それぞれの商品の説明書などで確認してください。
布製タイヤチェーンの価格帯
布製タイヤチェーンは、樹脂製のチェーン(クイックイージー)と比べると比較的手頃な価で提供されています。
一般的に、布製タイヤチェーンの価格は8,000円〜。
※価格はブランドやサイズ、購入するタイミングによって異なりますが、中には安価な商品もあります。
布製タイヤチェーンは、一般的に金属製のチェーンよりも軽量で、取り付けが簡単。
また、布の柔軟性により、ホイールへの傷つきや騒音が少なくなるという利点もあります。
総合的に考えると、布製タイヤチェーンは手頃な価格でありながら、優れたコストパフォーマンスを提供する選択肢と言えます。
品質や性能に注意しながら、自身のニーズに合った布製タイヤチェーンを選ぶことが重要です。
安く購入したい方はメルカリで探してみるのもいいかもしれません。
布製のタイヤチェーンのオススメは?
布製のタイヤチェーンはいくつかのメーカーがありますが、中でもオススメなのは、「AutoSock オートソック」です。
純正採用もあり、販売実績のあるタイヤチェーン。(レビューも高いです。)
価格は、サイズによって異なりますが、アマゾンで約10,000円~です。
購入時はタイヤサイズに注意して、装着する車のサイズを確認してください。
正規品、輸入品などもあるようなので購入時は注意してください。
まとめ
今回は、布製タイヤチェーンの種類とオススメ商品を紹介しました。
以下のような布製チェーンがあります。
オートソック | スノーテックス | バイセンフェルス | スノーソックス | |
素材 | ポリエステル繊維 | 特殊合成繊維 | 特殊合成繊維 | 特殊構造繊維 |
制限速度 | 50km/h | 30km/h | 50km/h | 40km/h |
ジャッキアップ | 不要 | 不要 | 不要 | 不要 |
車両の移動 | 必要 | 必要 | 必要 | 必要 |
タイヤに被せて、車をタイヤ半回転移動させて取り付けを行います。
工具などは必要ないので、急な降雪でも取り付けしやすいです。
布製タイヤチェーンにも、いろいろな種類があるので使用条件にあったものを選んでください。