「タイヤチェーンを装着したいけれど、どっちにつければいいの?」
チェーンの装着時には迷うことがあるかもしれません。
- 前輪と後輪のどっちに装着するの?
- 前輪用と後輪用の違いはあるの?
- 4WD車はどうするの?
ここでは、タイヤチェーンの装着位置を紹介します。
冬季道路でタイヤチェーンは重要
タイヤチェーンは、冬の雪道や凍結路で車を安全に運転するための頼もしいアイテムです。
積雪や凍結がある道路では、タイヤのグリップが弱くなり、滑りやすくなります。
タイヤチェーンを装着することで、タイヤがしっかりと路面を捉え、スリップを防いでくれます。
冬の積雪地域や凍結路を走る時は、タイヤチェーンが重要な役割を果たします。
安全運転のためには、適切なタイヤチェーンの装着が大切です。
チェーンの装着位置を適切にする
タイヤチェーンを取り付ける際に、装着位置はとても重要です。
正確な位置に装着しないと、タイヤが適切にグリップしない可能性があり、スリップや制動の問題を引き起こすおそれがあります。
通常、タイヤチェーンは車の駆動輪に取り付けます。
車種によって、前輪駆動や後輪駆動があり、車によって装着位置が異なります。
車の取り扱い説明書を確認して、正しい装着位置を確認することが大切。
※このサイトで紹介している車は、それぞれの記事に装着位置も記載しているので、個別のページで確認してください。
前輪に装着する車の例
タイヤチェーンを前輪に装着するのは、駆動輪が前輪にある車です。
多くの乗用車や小型トラック、SUV車などが前輪駆動車(FF車)です。
前輪駆動車は前輪にタイヤチェーンを装着します。日本車の多くは前輪駆動車です。
例えば、トヨタ・ヤリス、プリウス、ホンダのフィット、N-BOX、日産のノートなどの一般的な乗用車が挙げられます。
トヨタのRAV4やホンダ・ヴェゼルのようなSUVも含まれます。
これらの車種は前輪駆動で、雪や凍結した路面でのトラクションを向上させるために、前輪にタイヤチェーンを取り付けます。
前輪にタイヤチェーンを取り付ける方法
タイヤチェーンの取り付け方法は、チェーンの種類によっても異なります。
チェーンを取り付ける際は、説明書に従って行ってください。
まずチェーンを広げてタイヤの後ろ側に置きます。
次に、チェーンの端をタイヤの上に持ってきて、固定しているフックやクリップで結びます。
チェーンがタイヤ全体にぴったりとフィットするように、チェーンの端を引っ張って固定。
最後に、取り付けたチェーンをしっかりと確認し、動かないように固定してください。
取り付けがしやすいのは、タイヤに被せて取り付ける布製チェーンです。
⇒ 取り付けしやすい人気のタイヤチェーン4選
後輪に装着する車の例
後輪にタイヤチェーンを装着する車は、後輪駆動車(FR車)です。
4WD車、一部のトラックやバンやポルシェ911のようなリアエンジンやリアドライブの車両も後輪駆動です。
後輪駆動のスポーツカーは多く、トヨタ86、スバルBRZ、日産・フェアレディZ、マツダ・ロードスターなどが挙げられます。
トヨタ・クラウンアスリートなどのセダン車でも後輪駆動車があり、バンのハイエースも後輪駆動車です。
後輪駆動車は、冬の雪道や凍結路面でのトラクションを確保するために、後輪にタイヤチェーンを装着することが推奨されます。
後輪にタイヤチェーンを取り付ける方法
タイヤチェーンの取り付け方法は、チェーンの種類によっても異なります。
ここでは、車の移動なしで取り付けれる金属製チェーンの取り付け方法です。
タイヤチェーンをタイヤの後ろ側に広げて置きます。
チェーンをタイヤの上にかけ、フックやクリップでしっかりと固定。
チェーンがタイヤ全体にしっかりとフィットするように、端を引っ張って調整します。
最後に取り付けたチェーンが確実に固定されているか、しっかりと確認しましょう。
4WD車でのタイヤチェーンの装着
4WD車にタイヤチェーンを取り付けるのは少し特別です。
4WD車には、前輪駆動ベースと後輪駆動ベースの車があるので、どちらに装着するかの確認が必要。
車の説明書などで駆動輪を確認して、駆動輪に装着します。
(例)ハリアーやC-HRは前輪に装着し、ジムニーシエラなどは後輪に装着します。
日本車のSUVの4WD車は前輪に装着するパターンが多いです。
4つのタイヤのうち、駆動するタイヤにチェーンを装着します。
(車によっては4輪に装着する場合もあります)
タイヤチェーンをタイヤにかけ、しっかりと固定し、可能な限りフィットさせます。
そして、チェーンがタイヤ全体に適切に広がっているか確認しましょう。
最後にチェーンがしっかりと締まり、ずれないように調整してください。
タイヤチェーン選びの注意点
チェーンを装着する際には、装着位置以外に以下の注意点があります。
- タイヤサイズ
- 制限速度
- クリアランス
これらの注意点を守りながら、適切なチェーンを選んでください。
タイヤサイズに注意
必ずチェーンを装着するタイヤとチェーンの適合確認を行って、車に装着できる商品を選んでください。
スタッドレスタイヤにチェーンを装着する場合は、スタッドレスタイヤのサイズと適合確認してください。
制限速度に注意
タイヤチェーンは、制限速度があります。
制限速度は、チェーンによって異なるため、説明書などで確認して、走行スピードに注意してください。
基本的にチェーン装着時には、スピードを出さずに使用します。
クリアランスに注意
タイヤチェーンは、車のタイヤに装着するので、タイヤとフェンダーのクリアランスが必要です。
純正品以外のパーツを装着している方は、注意が必要です。
ローダウンなど車高を落としている車は、クリアランスが少なくて装着できないこともあるので、車高を落としている場合は注意してください。
タイヤチェーンの種類
タイヤチェーンには、金属タイヤチェーン、非金属タイヤチェーン、布製タイヤチェーンがあります。
それぞれの商品には、メリット、デメリットがあります。
商品 | 特徴 | 価格(参考) | 評価 |
---|---|---|---|
金属タイプ | グリップ性能が高い 価格が安め 乗り心地が良くない | 3,000円~ | |
非金属タイプ | 取り付けしやすい 振動は少なめ 種類があり見極めが必要 | 4,000円~ | |
布製チェーン | 取り付けが簡単 コンパクトで持ち運びが容易 長距離走行はできない | 5,000円~ |
記載の価格は、最安値の参考価格のため、メーカー、商品によって異なります。
それぞれにメリット、デメリットがあるので、使用用途や目的に合わせて適切なものを選ぶといいです。
金属製タイヤチェーン
金属製のチェーンは価格が安いので、価格重視の方にいいです。
金属チェーンの特徴
- 値段が比較的安価で入手しやすい
- 高いグリップ性能で、雪道や凍結路面でのトラクションを向上させる
- 耐久性があり、長期間使用できる
金属チェーンの特徴や口コミはこちらの記事を参考にしてください。
取り付けはジャッキアップが必要になる製品もあるので、購入前にしっかり確認してください。
非金属タイヤチェーン
非金属製チェーンは、タイヤの一部分に装着するものや全体を覆うものまで種類があり、どのタイプを選ぶのかが重要です。
価格は、金属製よりも高いことが多いですが、金属製チェーンよりも音が静かで乗り心地がいいです。
非金属チェーンは種類があり、取り付ける時に、車を動かさずに装着できる簡単取付タイプがおすすめです。
雪の中、車を移動してチェーンを取り付けるのは大変なので、非金属の簡単取付タイプが人気。
非金属チェーンの特徴
- スパイクピンを使用してアイスバーンにグリップする
- ジャッキアップ不要タイプは、簡単に取り付けできる
- バリエーションが豊富で目的に合わせて選べる
非金属チェーンの感想や口コミはこちらの記事を参考にしてください。
非金属チェーンは、バリエーションが豊富で、どの製品を選ぶかで大きく変わります。
また、価格の幅があるので、比較検討して選ぶのが重要です。
布製タイヤチェーン
簡単に取り付けできるのが布製チェーンです。
急な降雪時に対応したい方は、取り付けしやすい布製タイヤチェーンがおすすめです。
代表的な布製タイヤチェーンは、オートソックやスノーソックスなどがあり、タイヤサイズで適合商品が分かれています。
タイヤチェーンを取り外す際の手順と注意点
タイヤチェーンを取り外す際は、まず車を安全な場所に停車させ、エンジンを切ります。
取り外しは、取り付けの逆の手順で行います。
チェーンを外すタイヤにブレーキを掛け、ロックを緩めてチェーンをゆるめます。
チェーンが緩んだら、タイヤからチェーンを取り外します。
取り外す際は、手が汚れることがあるので、ゴム手袋を着用すると良いでしょう。
また、チェーンを外したら、きちんと清潔にし、保管する前に乾燥させることを忘れずに。
安全な場所で作業を行い、車の損傷や怪我を防ぐために、慎重に取り外し作業を行ってください。
摩耗が進んでいたり、損傷がある場合は処分する必要があります。
まとめ
タイヤチェーンは、冬の雪道や凍結路で車を安全に運転するための頼もしいパーツです。
チェーン規制があることもあるので、降雪地域に行く時は必要になることがあるかもしれません。
タイヤチェーンの取り付け方法を確認して、事前に取り付けの練習をしてみるのもいいです。
チェーンを装着するときは、装着位置を間違えずに、安全に使用してください。